令和 4年第2回 2月定例会 令和4年第2回
松江市議会定例会議 事 日 程(第1号) 令和4年2月22日(火曜日)午前10時開議 第1
会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議第2
号議案~議第54号議案、承認第1号・承認第2号 (
提案説明) 第4 報告第1
号~報告第4号 (報告) 第5 休会について────────────────────────────────────────本日の会議に付した事件
会議録署名議員の指名 会期の決定 議第2
号議案~議第54号議案、承認第1号・承認第2号 (
提案説明) 報告第1
号~報告第4号 (報告) 休会について────────────────────────────────────────出 席 議 員(34名) 1 番 小 澤 一 竜 2 番 中 村 ひ か り 3 番 たちばな ふ み 4 番 三 島 明 5 番 山 根 宏 6 番 海 徳 邦 彦 7 番 村 松 り え 8 番 原 田 守 9 番 舟 木 健 治 10 番 野 々 内 誠 11 番 錦 織 伸 行 12 番 河 内 大 輔 13 番 細 木 明 美 14 番 太 田 哲 15 番 田 中 肇 16 番 米 田 と き こ 17 番 岩 本 雅 之 18 番 長 谷 川 修 二 19 番 柳 原 治 20 番 野 津 直 嗣 21 番 森 本 秀 歳 22 番 川 島 光 雅 23 番 石 倉 徳 章 24 番 石 倉 茂 美 25 番 田 中 明 子 26 番 吉 金 隆 27 番 森 脇 幸 好 28 番 南 波 巖 29 番 津 森 良 治 30 番 森 脇 勇 人 31 番 川 井 弘 光 32 番 三 島 良 信 33 番 三 島 進 34 番 立 脇 通 也───────────────────────欠 席 議 員(なし)───────────────────────欠 員(なし)───────────────────────
事務局職員出席者 事務局長 福 島 恵 美 子 次長 永 井 秀 之
議事調査課長 竹 田 優 子 書記 古 川 進 書記 梶 田 崇 光───────────────────────説明のため出席した者 市長 上 定 昭 仁 副市長 能 海 広 明 副市長 講 武 直 樹 副市長 平 林 剛
政策部長 山 根 幸 二 総務部長 小 村 隆 総務課長 永 田 幸 子
防災安全部長 永 田 明 夫 財政部長 水 研 二
産業経済部長 森 原 透
観光振興部長 高 木 博
市民部長 吉 田 紀 子 福祉部長 湯 町 信 夫 健康部長 足 立 保
子育て部長 林 忠 典
環境保全部長 花 形 泰 道
歴史まちづくり部長 松 尾 純 一
都市整備部長 爲 國 岳 彦
会計管理者 杉 谷 薫 消防長 堀 江 剛 教育長 藤 原 亮 彦 副教育長 寺 本 恵 子 副教育長 成 相 和 広
上下水道局長 小 塚 豊 ガス局長 山 内 政 司 交通局長 須 山 敏 之
市立病院院長 入 江 隆─────────────────────── 〔午前10時00分開会〕
○議長(
立脇通也) おはようございます。これより令和4年第2回
松江市議会定例会を開会し、本日の会議を開きます。───────────────────────
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(
立脇通也) 日程第1「
会議録署名議員の指名」を行います。
会議録署名議員は、会議規則の規定により、議長において12番
河内大輔議員並びに13番
細木明美議員を指名いたします。───────────────────────
△日程第2 会期の決定
○議長(
立脇通也) 日程第2「会期の決定」を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から3月24日までの31日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
立脇通也) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。───────────────────────
△日程第3 議第2
号議案~議第54号議案、承認第1号・承認第2号 (
提案説明)
△日程第4 報告第1
号~報告第4号 (報告)
○議長(
立脇通也) 日程第3、議第2号「松江市
ふるさとづくり寄附条例の一部改正について」から議第54号「令和4年度松江市
病院事業会計予算」まで議案53件、承認第1号「
専決処分の報告について」、承認第2号「
専決処分の報告について」及び日程第4、報告第1号「議会の委任による
専決処分の報告について」から報告第4号「議会の委任による
専決処分の報告について」まで、報告4件を一括して議題といたします。 提出者の説明を求めます。 上定市長。 〔
上定昭仁市長登壇〕
◎市長(上定昭仁) おはようございます。
松江市議会2月定例会の開会に当たり、令和4年度の市政運営に臨む私の施政方針と令和4年度に進めたいと考えている主な事業の内容について申し上げます。 議員の皆様並びに市民の皆様には、御理解と御協力をお願いいたします。 初めに、
新型コロナウイルス感染症対策の最前線で私たちの健康と安全を支えてくださっている
医療従事者の皆様に心より敬意を表します。 また、
地域経済の落ち込みに耐え、
感染予防対策を徹底した上で事業の継続に御尽力いただいている事業者の皆様、
マスク着用、手洗い、3密の回避など、
感染症予防に努めていただいている市民の皆様に深く感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は、皆様の御協力により昨年秋から冬にかけて一旦落ち着きを見せたものの、感染力の高い変異株の発生によって
感染者数が再び増加し、島根全県に
まん延防止等重点措置が適用されるなど、いまだ先行きが見通せない
状況が続いています。 引き続き、気を緩めることなく、必要な対策を講じ、この難局を乗り越えてまいりたいと考えております。(パネルを示す) まず、市民の皆様の健康を守るため、島根県と連携して
医療提供体制並びに保健所の即応体制を確保いたします。
受診相談センターによる
相談対応、松江市医師会と連携した診療・検査の実施など、適切な相談・診療・検査体制を維持します。また、
ワクチン接種を安全かつ速やかに進めるための体制を継続的に確保してまいります。 さらに、市民の皆様の暮らしを守るため、
地域経済の回復に力を入れます。
まん延防止等重点措置の適用期間における飲食店の営業時間短縮などに伴う協力金並びに国による
事業復活支援金に加えて、本市独自の松江市
事業復活支援金を創設し、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、売上げが減少した市内の事業者のうち、国の制度の適用対象とならない事業者に対して支援金を給付します。 こうした取組を含め、市民、
市内事業者、行政が一丸となって
コロナ禍を克服してまいりましょう。そして同時に、来るべき
アフターコロナを見据えて、本市を持続可能な魅力あるまちにグレードアップするための施策に力を尽くしてまいりたいと考えております。 このうち、令和4年度に取り組むべき主要施策として、3点上げさせていただきます。 第1に、
行政サービスの
デジタル化を推進することで、市民の皆様が行政手続を手軽に進められる環境を整えます。 今月から、
市役所本庁の
市民部市民課の
証明発行窓口で
キャッシュレス決済を導入するなど、サービスの
デジタル化を進めています。3月には、松江市みんなにやさしい
デジタル市役所計画を策定し、パソコンやスマホになじみのない方を含めて、誰もが利用しやすい、「ちょうどいい」市役所を目指してまいります。申請書に氏名や住所が自動入力される、書かなくて済む窓口への移行や
病児保育施設の
オンライン予約サービスの稼働、保育料や
児童クラブ使用料をコンビニエンスストアやスマホで納付できるようにするなど、市民の皆様の利便性を高めてまいります。 こうした行政の
デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、政策部内に新たに
担当セクションを設けます。 第2に、全国唯一の
原子力発電所立地県庁所在地である本市が、全国に先駆けて環境負荷の低減に資する
エネルギー政策に取り組みます。 松江らしい
再生可能エネルギーの導入を検討し、民間の先駆的な事業を支援することで、
エネルギーの地産地消モデルを構築するとともに、
ビジネス機会の新規創出、
地域経済の活性化を導いてまいります。例えば温泉資源による地熱発電や水の豊かさを生かした小水力発電など、本市の地域特性を踏まえた
エネルギーの可能性を調査・追求してまいります。 ついては、
環境政策と
エネルギー政策を強力に推進するため、従来の
環境保全部を
環境エネルギー部に再編いたします。 また、昨年から海藻や湖の水草を活用して二酸化炭素を吸収する
ブルーカーボン・オフセットの検討を始めておりますが、こうした全国の先頭に立つ
チャレンジを通じて、県内初となる
SDGs未来都市の内閣府認定取得を目指し、政策部内に
担当セクションを設け、取組を加速してまいります。 第3に、
人口減少対策に力を入れ、
地方創生を推進してまいります。 令和2年の国勢調査によると、本市の人口は20万3,616人となり、5年間で3,000人弱の減少となりました。少子化による若年人口の減少は当分続くと想定されるため、中長期的な視点を持って対策を講ずることが重要と考えております。 本市は、平成17年の国勢調査で全国に先んじて人口が減少に転じるなど、
課題先進地としての自覚を持って子育て・医療・福祉の充実や健康増進への取組を重ねており、今や
育児支援や医療の安定感は本市の魅力の一つであるものと自負しております。 また、
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、
テレワークが注目され、都市部の企業には従業員のニーズに応じて地方移住を可能にする動きも見られます。本市の豊かな自然や優れた通信環境を活用できるワーケーションについてアピールするなど、強みを生かし、時代の変化を捉えた施策を実行し、
地方創生を推進してまいります。 こうした
人口減少対策や
地方創生が目指す理想的な姿は、本市に暮らす20万人の市民誰もがこの地で穏やかな暮らしを楽しみ、夢や希望が持てる社会であることと確信しております。 このたび策定する松江市
総合計画では、「松江のジダイをつくる」を基本理念としております。そこに込めた強い意志と未来への展望の下、本市が目指す将来像、「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」の創造に向けて、本市に関わる全ての皆様とともに歩みを進めてまいりたいと考えております。 そこで、令和4年度における具体的な取組について、新たな松江市
総合計画に位置づける「し
ごとづくり」「
ひとづくり」「
つながりづくり」「どだいづくり」「な
かまづくり」の5つの柱の項目ごとに御説明申し上げます。(パネルを示す) 1つ目の柱は、
コロナ禍で疲弊する
地域経済の立て直しと安定した雇用の維持・拡大、そして松江発のユニークなビジネスの創出を目指す「し
ごとづくり」です。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて厳しい業況にある製造業や
サービス業などを対象に、
感染症拡大、自然災害など
事業環境の変化に対応できる新製品の開発や新
事業分野への進出などの取組を支援してまいります。 中でも、起業・
創業支援を強力に推進し、イノベーションを創出するため、新たな技術や考え方を取り入れた価値創造への
チャレンジを産官学金の総合力で支援する
MATSUE起業エコシステムの仕組みをつくります。 起業を志す
スタートアップ人材、新技術の開発を手がける大学や高専、業容の拡大や
事業承継を念頭に置く地元企業、全国で活躍する有望企業などの協力を得て地方銀行や
ベンチャーキャピタルによるファイナンスの提供、国、県が行う
創業支援との協働など、従来の枠組みにとらわれない業種・業界を超えた横断的な連携を目指します。 また、アメリカのシリコンバレーに集まる
世界最先端の
スタートアップ企業など、世界中の
ビジネスシーンで使用される
プログラミング言語Rubyを軸に国内外から世界へ挑戦する
ベンチャー企業やIT企業が集積する地となるべく松江の
ブランド力を高めてまいります。
アフターコロナを見据え、消費喚起や販売の促進を通じて地域のにぎわいを創出する商店街の支援にも注力してまいります。 また、JR松江駅と
国宝松江城をつなぐ
中心市街地に人の流れをつくり、にぎわいを取り戻すため、本市の歴史・文化・水辺を生かしたゾーニングを示す
中心市街地エリアビジョンを定め、新たな
まちづくりの
スタートを切ります。特に多くの旅行者が訪れる松江城から市街地への回遊を促進するため、大手前
駐車場用地の活用方策について市民の皆様に御意見をいただき検討を進めます。 加えて、公約に掲げる
職人商店街の具現化に着手してまいります。私が考える
職人商店街とは、松江が誇る漆器、陶器、民芸紙、めのう細工などの
伝統工芸店や
和菓子づくり、茶の湯、そば打ちなどが体験できる飲食店が軒を連ね、優れた職人の技とまちの活気が感じられるにぎわいの拠点です。ここを訪れる市民と旅行者と職人が触れ合うことのできる松江にしかない空間を思い描いております。 本年度は、課題の洗い出しや先進事例に基づく
成功要因分析など、
事業実施による効果と
実現可能性を調査してまいりました。令和4年度は
ものづくり職人や商店街の皆様と知恵を出し合い実現に向けて着実に歩みを進めてまいります。 さらに、
農林水産業の振興に関して、特産品の
ブランド化と担い手の育成・確保を図ります。 本市発祥とされる出雲そばについては、先般
松江そば組合、
松江商工会議所、
松江観光協会などで構成する
松江そば文化ブランド化推進協議会が設立されており、今後松江の
そば文化の発展に向けて生産者の皆様とともに取り組んでまいります。 農業の担い手となる人材の育成については、就農につなぐコーディネーターを中心とする
相談体制を確立し、就農に必要となる機材・施設の整備などを支援してまいります。 また、鹿島・
島根栽培漁業振興センターで生産された種苗を活用したアワビの陸上養殖に向けて、取水施設の整備などを行い、栽培漁業の振興による雇用の創出を目指します。 こうした取組に加え、漁業の担い手を確保するため、
若手漁業者の参入に当たって必要な設備投資や副業化をサポートし、資金面の課題解決に寄与します。 一方で、
農林水産業をはじめとする
担い手不足の背景には、年間を通して安定した雇用環境や一定の給与水準が確保できないという課題が見られます。 そこで、地域で必要な仕事を組合せ、通年の雇用を創出する
特定地域づくり事業協同組合制度を活用して、
UIターンを希望する若者に対して働く場を提供します。そのために、まずは
利用ニーズを調査し、本市での有効性を検証してまいります。 観光業に関しては、観光需要のV字回復を目指し
誘客プロモーションを強化します。テレビ、雑誌、ウェブなど多様な媒体を活用したPRに力を入れ、国内外に松江の魅力を届けるとともに、自然・歴史・
伝統文化など本市の特性を強みに旅行商品の企画、販売の促進やコンベンション、修学旅行の誘致に取り組みます。 諸外国との渡航制限が緩和され
インバウンド観光が再開できた際に、海外需要を遅滞なく取り込むため、台湾、フランスをはじめとして、それぞれの
市場ニーズに応じた積極的な
プロモーションを
トップセールスを含め展開します。 本市の豊かな自然や食を生かした「癒やし・健康」をテーマとする非日常体験などユニークなコンテンツの創造に力を入れ、
国際文化観光都市・松江の価値を高めてまいります。 あわせて、市民や
民間事業者の皆様とともに世界に誇れる観光の
まちづくりを進めるための
観光戦略プランの策定に取り組んでまいります。(パネルを示す) 2つ目の柱は、未来を担う
子どもたちを大切に育てると同時に、誰もが個性と能力を発揮できるまちとなることを目指す「
ひとづくり」です。 心豊かな生活を実現するためには、市民一人一人の希望にかなった働き方が尊重される社会を築く必要があります。子育てや介護と仕事を両立したい同僚や部下に「お互いさま」の気持ちで接することのできる、みんなで支え合える社会をつくりたいと考えています。 本年10月の出生時
育児休業制度、いわゆる産後
パパ育休制度の
スタートに合わせて、事業主の皆様とともに
育休取得促進のためのキャンペーンに取り組みます。 未来を担う
子どもたちは本市の宝です。その健やかな成長のために必要な環境を整えてまいります。
子どもたちの豊かな感受性を育むため、親子で触れ合う機会はとても重要です。そのためのきっかけの一つとして、4か月健診に合わせて絵本を贈る
ブックスタートの取組を始めます。 また、子育ての相談に24時間お答えするため、昨年4月に開始したまつえの
子育てAIコンシェルジュをバージョンアップし、利用者の皆様から問合せを多数いただいている遊び場、レシピ、
子育て支援制度についての説明動画を制作し、子育てにまつわる情報の発信を強化してまいります。 これまで小中学生の教育現場において、デジタル技術を活用した効果的・効率的な学習に取り組んできましたが、
新型コロナウイルス感染症の影響により、ICTを活用した
オンライン学習の必要性がさらに高まっています。 本市では本年度、全ての
市立小中学校、
義務教育学校に電子黒板と1人1台の
タブレット端末の配備を完了しました。本年1月には
内中原小学校の6年生を対象に、自宅と学校をつなぐ
オンライン授業の実証実験を行っております。今後も一斉休校への対応はもとより、
教育環境の充実のため
デジタル化を推進してまいります。 加えて、市立皆美が
丘女子高校の魅力化に取り組みます。 先日、同校のダンス部が
プロバスケットボールチーム、
島根スサノオマジックの
専属チアリーダー「アクア☆マジック」の練習を見学し、
スサノオマジックの試合前に
パフォーマンスを披露しました。こうした地域との
つながりを大切にする活動により、実社会での対応力を育んでまいります。 また、昨年末には
市民活動センターや公民館などに自習室のスペースを開設し、学生の皆様に利用していただいています。今後も勉強や仕事に活用できるスペースを確保し、
本市ホームページにてお知らせしてまいります。 さらに、御高齢の方や障がいのある方などが取り残されることなく、一人一人の個性が尊重され、誰もが活躍できる
地域社会を目指してまいります。 そのために、
シルバー人材センターを核として、高齢者の経験や知識を生かせる分野への就労機会の拡大を図ります。あわせて、障がいのある方の就労
状況を調査し、
島根労働局との連携により、求職と就労をつなぐ体制を構築してまいります。 また、障がいのある方とその御家族の
総合相談窓口であるまつえ障がい
者サポートステーションの機能を深化させた松江市障がい
者基幹相談支援センター絆を新たに設置し、
主任相談支援専門員、
社会福祉士などの専門職員を配置して
相談支援の充実を図り、
関係支援機関との連携を強化します。 令和2年度より、
失語症者の社会生活における意思疎通を支援するための
失語症者向け意思疎通支援者養成講座を開催しておりますが、令和4年度からは失語症の方が気兼ねなく外出や活動ができるよう
意思疎通支援者を派遣する仕組みを整えてまいります。 昨年11月には、
地域づくりのために重要な役割を担っていただいている町内会・
自治会連合会と連携し、身近な
地域活動や成功事例を発表していただく「
まちづくりを考える日」を開催しました。地域資源を活用したユニークな取組は、他の地域や団体の参考になるとともに、それぞれの活動の在り方を考える好機にもなったものと捉えております。 令和4年度は、引き続き「
まちづくりを考える日」を開催するとともに、市民、NPO、企業、行政が集い、新たな連携を生み出すことを念頭に、「
まちづくりでつながる日」と題したイベントの開催を計画しております。 各地域の特色と各団体が持つ強みを生かしていただきながら魅力ある
地域づくりを進めてまいります。(パネルを示す) 3つ目の柱は、本市の唯一無二の歴史・
伝統文化を継承し、文化や
スポーツなどによって市民の皆様の関わり合いの創出を目指す「
つながりづくり」です。 これまで、
文化行政については、
地域振興や観光、文化財など
個別テーマごとに本市の
担当セクションを置いていましたが、これを一元管理するため、
文化スポーツ部を新設し、文化及び
スポーツを起点とする
まちづくりに力を入れてまいります。 本市固有の歴史・伝統・文化・芸術は、私たち市民の誇りであり松江を訪れる旅行者を引きつける魅力となっています。 中でも、高い人気を誇る
国宝松江城天守については、同じく国宝天守を有する松本市、犬山市とともに近世城郭の天守群として
ユネスコ世界文化遺産の登録を目指しています。 政府が検討を進める
世界遺産暫定一覧表の更新のタイミングに合わせて、より積極的に活動してまいります。 令和4年度には、松江の伝統芸能が一堂に会する
伝統芸能祭を開催します。佐陀神能の
ユネスコ無形文化遺産登録10周年を記念するイベント、神座も実施し、
伝統文化継承の機運を
高め後継者の育成につなげてまいります。 また、世界の
文化芸術に触れる貴重な機会である「松江・森の演劇祭」を5年ぶりに開催します。招聘した国内外の劇団による
パフォーマンスは間違いなく大きな感動を与えてくれるものと期待しています。 令和4年度は、本市の
文化芸術活動の拠点である松江市
総合文化センターの
リニューアル工事にも着手します。4月から2年にわたり休館することとなりますが、パイプオルガンの改修を含め市民の皆様により一層親しみを持っていただける居心地のよい空間をつくってまいります。 加えて、本市出身で
インド哲学・文教学を中心とする
東洋思想研究の
世界的権威である故中村元博士の御生誕から本年で110周年、また中村元記念館の開館から10周年を迎えます。
特別企画展など
記念イベントの開催に合わせて本市とインドとの文化面・産業面での連携・交流を促進してまいります。 さらに、島根半島・
宍道湖中海ジオパークについては、拠点整備による
情報発信機能の向上や大学、民間団体、公民館など地域の活動やコミュニティーとの協働が進んだ点が評価され、先月、
日本ジオパークとして再認定を受けました。今後は、大地の成り立ちとその大地に育まれた自然・歴史・文化を生かし、ふるさとに対する関心や愛着を育むとともに、ジオツアーの造成や関係機関とのパートナーシップの構築を通じて、産業・観光面の
地域振興に寄与してまいります。 本市と市民の皆様の
つながりを維持・創出し、とりわけ若い世代の定着を図るため、県外に進学・就職する
市内高校生・卒業生との関係強化を図ります。 県外へ進学した学生が就職などのターニングポイントにおいて、松江を選択肢として意識できるよう、卒業生との
つながりを保ちます。 まず、松江南高校と松江商業高校をモデル校に、生徒と地元企業や地域コミュニティーが関係をつくるための担当者を配置し、LINEを活用した情報発信や地元との関わりを形成するプログラムを実施してまいります。 また、松江に本拠を置く
島根スサノオマジックの躍進や錦織圭選手、細木咲良選手など地元出身の
スポーツ選手の活躍は
子どもたちにふるさとへの誇りと夢や希望を与えてくれます。 こうした
スポーツが持つ力に着目し、観光や産業、健康などの要素を掛け合わせて松江ならではの新たな価値の創造を目指します。 バンダイナムコやパナソニックなど
スポーツに取り組む民間企業との連携を強化するとともに、市民の皆様が身近に
スポーツを楽しむことができ、防災拠点としても活用できる屋外施設として、中海湖畔に
スポーツパークの整備を検討します。 さらに、2030年に本県で開催される国民
スポーツ大会・全国障害者
スポーツ大会での本市選手の活躍を見据えて、有望なジュニア選手の育成に努めてまいります。(パネルを示す) 4つ目の柱が「どだいづくり」です。本市の発展には、市民の皆様の安心・安全を支える安定した社会資本が必要不可欠です。 昨年12月、松江市立病院は松江赤十字病院と連携協定を締結しました。がん治療や周産期医療など互いの特色を生かし、医療機器の共同利用や患者紹介などについて協力することで、市民の皆様により質の高い医療を提供してまいります。 また、市民の皆様に親しまれている「松江市の歌」の音楽に合わせたエクササイズを幼児体操指導者の監修により考案して普及を図り、市民誰もが健康に過ごせるまちを目指します。 近年、全国的に
新型コロナウイルス感染症の影響による自死者が増えており、今後もその増加が懸念されます。本市では、特に若者や働き盛りの世代に自死者が多い傾向があることを踏まえ、松江市医師会と連携し、インターネットやデジタルサイネージなど目に留まる媒体を通じた啓発活動に取り組み、必要な相談や支援につなぐことで自死を未然に防いでまいります。 加えて、人口減少や高齢化が進む中にあっても、医療・福祉・商業施設など生活に必要なサービスを市民の誰もが享受し安心して暮らすため、住民サービス機能を一極に集中配置するコンパクトシティーではなく、市域内のバランスの取れた発展が望まれます。したがって、本市では
中心市街地と周辺部・旧町村部の市街地や集落など既存のコミュニティーを交通ネットワークでつなぐコンパクト・プラス・ネットワークの構築を目指してまいります。 そして、そのための本市にふさわしい土地利用制度の在り方を議論してまいります。本市の土地利用制度は、高度経済成長期の昭和45年に、秩序のある
まちづくりを進めるために導入され、自然環境と調和したまとまりのある市街地の形成に寄与してきました。しかしながら、人口減少社会へと変遷する中で、土地利用規制が移住や企業誘致を阻害している、地域の衰退を招く要因になっているという御意見も上がっています。本市が目指す「まちのかたち」を実現するための土地利用制度について、議会の皆様、市民の皆様と議論を重ね、令和4年度中に方針を決定してまいります。 また、路線バスやコミュニティバスの利用
状況などの実態調査を行い、バス路線の再編や多様な交通手段の活用を含めた持続可能な、誰もが利用しやすい公共交通の環境を検討します。 その上で、他地域の先進事例も参考に、市民の皆様のニーズと地域の特性に応じた移動手段が選択できる地域交通を構築すべく、八束町と美保関町を結ぶAIデマンドバスをモデルケースとして検証を図ってまいります。 一方、子どもから大人まで誰もが利用しやすく行きたくなる公園の整備にも取り組みます。老朽化遊具の使用禁止を早期に解消し、民間ノウハウを導入するなどして、地域の実情に即したユニークな公園整備を進めてまいります。 宍道湖畔の千鳥南公園については、水辺を感じられる公園としての整備が期待されています。環境学習や水面を利用したレジャーなど、水に親しみ、遊び学べる場を創出してまいります。 また、松江市総合運動公園内にスケートボードが楽しめる多目的広場をつくり、熱中症対策のミストシャワーやジュニア用のバスケットゴールを新たに設置して松江の遊び場を増やしてまいります。(パネルを示す) 近年頻発する自然災害から市民の皆様の暮らしを守るため、本市の国土強靱化地域計画に基づき計画的に防災・減災、強靱化のための施策を進めます。 昨年4月の島根町加賀での大火や7月、8月の豪雨災害の経験を踏まえ、消防署に「指揮隊」を新規配備することで現場対応力を確立し、消防団との連携強化などを通じて、本市全体の消防力を高めてまいります。 また、災害時の情報発信や食料の備蓄、避難所の運営など各種防災機能を統括管理する総合防災センターの機能を現在建設中の新市庁舎に配置します。 なお、新庁舎については、令和7年度の本体完成を目指し建設工事を進めるとともに、庁舎の利活用や周辺エリアを含めたにぎわいの創出に関してワークショップを開催し、市民の皆様の御要望やアイデアを踏まえて検討を図ります。 東出雲町においては、支所、公民館、図書館、子育て支援センター、包括支援センターが一体となった複合施設の建設に着手し、各種機能を集約することで利便性を高めます。 国土交通省を事業主体に、関係者の皆様の御協力により進捗している大橋川の改修については、市街地の治水対策はもとより、憩い集い楽しめる水辺空間の創造や周辺エリアの魅力向上を実現すべく、引き続き国や県と緊密に連携して進めてまいります。 道路や橋などの既存インフラについても、市民の皆様が安全に安心して利用できるよう適正な維持管理と修繕を行います。とりわけ通学路の安全対策として、横断歩道の路面を周囲より盛り上げ、車両の速度抑制を図るスムーズ横断歩道を市道に設置していく計画です。 次に、広報力の強化について、昨年4月に私が市長に就任して以降、市民の皆様に市政情報をタイムリーにお届けできるよう、多様な媒体を通じた広報活動に努めてまいりました。市議会本会議や記者会見では、パネルやモニターを用いて、できる限り分かりやすくお伝えし、本市公式ユーチューブチャンネルでの動画配信をはじめとしたSNSの活用など情報提供に取り組んでおります。 令和4年度においては、市民の皆様が必要とする情報をより簡単に入手できるよう、
本市ホームページを全面的にリニューアルし、本市の広報力と市民の皆様の利便性を高めてまいります。 また、昨年は若手・中堅職員のアイデアを用いて市報松江において漫画を取り入れた情報発信を試みました。市職員が持つユニークな発想を積極的に採用して
チャレンジできる環境を整え、職員が一丸となって市民の皆様から頼りにされる市役所をつくってまいります。 最後の5つ目の柱は、中海・宍道湖・大山圏域の連携強化に基づく「な
かまづくり」です。 圏域のさらなる連携と発展に必要となる交通ネットワークを形成するため、境港出雲道路を含む地域高規格道路、いわゆる8の字ルートの早期実現を目指して検討組織を立ち上げるなど、5市が一体となって取り組んでまいります。 また、本市が平成26年に交流促進覚書を締結し、市の花であるボタンの輸出などを通じて文化面で交流を図ってきた台北市については、
インバウンド観光の誘客やICTをはじめとする産業面での連携が期待されます。今後、圏域市長会として台北市との経済交流の促進に資する協定の締結を念頭に、具体的な協議を進めてまいりたいと考えております。 このほか、圏域各市の強みを生かした相乗効果と山陰の中核となる圏域が一体となって課題解決に当たるスケールメリットを存分に発揮してまいります。 以上のとおり、令和4年度に取り組む主要施策を説明させていただきました。 これから迎える新年度は、
新型コロナウイルス感染症の難局を克服し、新たな時代をつくるために潮目を変える変革の年と考えております。 本市が「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」であると市民の誰もが胸を張れるよう全力を尽くしてまいります。 市議会の皆様、市民の皆様には引き続きお力添えをいただきますよう、よろしくお願い申し上げまして、令和4年度の施政方針とさせていただきます。 続きまして、条例案等につきまして、その概要を御説明申し上げます。 議第2号 松江市
ふるさとづくり寄附条例の一部改正につきましては、企業版ふるさと納税による寄附金を基金に積み立てるため、寄附金の種類や対象事業などの必要な規定を設けるものです。 議第3号 松江市職員定数条例の一部改正につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策をはじめ新たな行政需要に的確に対応するための市長の事務部局の組織人員体制の見直し及び消防体制を強化するための指揮隊の新設に伴い、職員定数を増員するものです。 議第4号 松江市職員の育児休業等に関する条例及び松江市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につきましては、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び人事院規則等の改正に伴い、育児休業を取得しやすい勤務環境の整備に関する措置等の規定を設けるとともに、非常勤職員の育児休業、部分休業、介護休暇及び介護時間について、それぞれ取得要件を緩和するものです。 議第5号 松江市職員の給与に関する条例及び松江市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正につきましては、会計年度任用職員を含む職員の初任給調整手当の月額及び勤務1時間当たりの給与額の算出に用いる給与を改めるものです。 議第6号 松江市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正につきましては、会計年度任用職員を含む職員の特殊勤務手当のうち、滞納処分従事手当の支給対象となる債権の範囲を改めるものです。 議第7号 松江市職員の共済会に関する条例の一部改正につきましては、地方公務員等共済組合法の改正により職員の定義が改められたことを受け、松江市職員のうち共済会を組織する職員に関する規定を整理するものです。 議第8号 松江市事務分掌条例の一部改正につきましては、文化に関する組織を一元化し、松江市の文化の本質を探究し本来の価値を高める取組を推進するため、また
再生可能エネルギーなど脱炭素社会の形成に向けた取組を推進するため、その他各施策の推進を図るため及び市民の皆様に分かりやすい組織体制とするため、部の再編、事務分掌の変更等を行うものです。 議第9号 松江市国民健康保険条例の一部改正につきましては、国民健康保険法施行令の改正により国民健康保険料の減額措置が見直されることに伴い、同様の改正を行うものです。 議第10号 松江市消防団員等公務災害補償条例の一部改正につきましては、年金制度の機能強化のための国民年金法等の改正により年金担保貸付事業が廃止されることに伴い、傷病補償年金等を担保に供する際の条例の規定が不要となるため、その規定を除くものです。 議第11号 松江市指定管理者の管理する老人福祉センターの設置及び管理に関する条例の廃止につきましては、加賀及び大芦の老人福祉センターの廃止に伴い、条例を廃止するものです。 議第12号 松江市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正につきましては、成年年齢を18歳に引き下げる民法改正に伴い、児童福祉法及び児童福祉施設の運営に関する国の基準の文言が整理されたため、同様の改正を行うものです。 議第13号 松江市指定障害者支援施設の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の一部改正につきましては、指定障害者支援施設に係る国の経過措置が延長されたため、同様の改正を行うものです。 議第14号 松江市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正につきましては、放課後児童クラブにおいて利用者の少ない時間帯または曜日に合同保育を行う際の職員の配置基準を緩和するものです。 議第15号 松江市コミュニティバスの運行に関する条例の一部改正につきましては、八雲・東出雲の2地区においてコミュニティバスを市による運行から一般乗合旅客自動車運送事業者による運行に移行することに伴い、当該バスに関する規定を条例から除くものです。 議第16号 松江市都市公園条例等の一部改正につきましては、城山公園及び武家屋敷について、次期指定管理者が行う業務として、城山公園内での制限行為を行う許可を加えるとともに、入場等に係る料金を利用料金制とするため、関連する4条例を改正するものです。 議第17号 松江市手数料徴収条例の一部改正につきましては、マンションの管理の適正化の推進に関する法律の規定に基づくマンション管理適正化推進計画を令和3年度末に定めることに伴い、同法に規定するマンションの管理に関する計画の認定事務に係る手数料を新設するものです。 議第18号 松江市中高層建築物の建築に係る手続に関する条例の一部改正につきましては、建築主に建築計画の概要を表示した標識の設置を求める際の設置期限について、必要な規定を追加するものです。 議第19号 松江市公営企業の設置等に関する条例及び松江市生活排水処理施設の設置及び管理に関する条例の一部改正につきましては、公共下水道事業の計画の変更及び南城地区農業集落排水処理施設の処理区域の公共下水道への接続に伴い、該当事業の計画処理人口、計画汚水量の見直し等を行うものです。 議第20号 財産の無償貸付けにつきましては、ホットランドやくもを市民の福祉を増進し地域の活性化を図るため、地元の自主運営団体である合同会社ホットランドやくもに無償で貸し付けるものです。 議第21号 財産の無償譲渡につきましては、松江市内の行政情報サービスの提供を安定的に行うため、松江市が所有する東出雲町内の通信設備を全市域において行政情報サービスを提供している山陰ケーブルビジョン株式会社に無償で譲渡するものです。 議第22号 財産の処分につきましては、旧養護老人ホーム浩生寮の土地及び建物を1億5,888万円でグリーン不動産株式会社に売却するものです。 議第23号 包括外部監査契約の締結につきましては、令和4年度における包括外部監査契約を弁護士大西智之氏との間で締結するものです。 議第24号 松江市法田辺地総合整備計画を定めることにつきましては、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律の規定により、当該計画を定めるものです。 議第25号 公有水面埋立に関する意見につきましては、美保関町福浦の公有水面埋立てについて、河川区域の埋立免許権者である島根県知事と、港湾区域の埋立免許権者である境港管理組合管理者から照会があったため、それぞれに対して異存がない旨回答するものです。 議第26号 市道路線の廃止につきましては、市道路線の整理再編等により3路線を廃止するものです。 議第27号 市道路線の認定につきましては、市道路線の整理再編及び開発道路の市道編入により4路線を認定するものです。 議第28号 松江市
総合計画を定めることにつきましては、松江市
総合計画条例の規定により、松江市
総合計画の基本構想を定めるものです。 議第29号 指定管理者の指定につきましては、松江市健康の里大森の湯及び宍道総合交流ターミナルの指定管理者を指定するものです。 続きまして、議第30号「令和3年度松江市一般会計補正予算(第11号)」につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策に係る経費及び国の補正予算に呼応し追加して取り組む事業や、決算見込みに伴う経費の補正などを行うもので、歳入歳出予算それぞれ27億2,855万5,000円を増額し、予算の総額を1,148億1,928万3,000円とするものです。 このうち、
新型コロナウイルス感染症対策に係る事業費は10億806万6,000円となっておりまして、3回目の
ワクチン接種に係る経費や学校における感染症対策経費などを計上しております。 国の補正予算関連の事業費は9億5,234万4,000円となっておりまして、圃場整備、林道整備に係る負担金、公園環境の整備及び古志原小学校と湖南中学校の大規模改造等に係る予算を計上しております。 歳入につきましては、国庫支出金や県支出金などの特定財源のほか、地方交付税や前年度繰越金などを計上しております。 次に、継続費の補正につきましては、北惣門橋改修事業の契約額に合わせ変更を行うものです。 繰越明許費の補正につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策に係る経費及び国の補正予算に呼応した事業など53件を追加し、災害復旧費など5件を変更するものです。 債務負担行為の補正並びに地方債の補正につきましては、所要の追加及び変更を行うものです。 次に、議第31号から議第35号までの令和3年度各特別会計並びに議第36号から議第40号までの令和3年度各公営企業会計の補正予算につきましては、給与改定並びに決算見込みなどに伴い補正するものです。 続きまして、議第41号「令和4年度松江市一般会計予算」について御説明申し上げます。 令和4年度の国における地方財政対策は、
新型コロナウイルス感染症が長引く中、地方交付税等の一般財源総額は、前年度水準を上回る額が確保され、また交付税の原資となる国税の増加が見込まれることから、臨時財政対策債の発行は大幅に抑制されております。 山陰地方の景気は、
新型コロナウイルス感染症の影響などから厳しい
状況が続いているものの、個人消費や設備投資などについては、持ち直しつつあると判断されております。 こうした
状況下、令和4年度の当初予算は、
新型コロナウイルス感染症対策や
地方創生など喫緊かつ継続的な課題に対応するため、国の令和3年度補正予算及び令和4年度当初予算にも呼応して、切れ目なく事業を実施し、十分な効果が発揮できるよう予算編成を行っております。 令和4年度当初予算の歳入予算につきましては、市税収入の増加や公債費の減少による実質的な地方交付税の減額を見込んだ上で、不足する財源については財政調整基金の取崩しや減収補填債の発行により必要額を確保しております。 歳出予算におきましては、令和4年度に
スタートする松江市
総合計画に沿って、子育て環境の充実、移住・定住施策などの
人口減少対策や松江の歴史・文化力を生かした
まちづくりを進めるための経費のほか、
新型コロナウイルス感染症対策に取り組むための経費を盛り込んでおります。 一般会計の予算総額は1,035億7,800万円と、前年度に比べ5.5%の増となりました。新庁舎建設や
総合文化センター整備などの建設事業が本格化することもあり、過去最大規模の予算額となっております。 以下、歳入歳出予算の概要について御説明いたします。 まず、一般財源について申し上げます。 市税につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響下にはあるものの、令和3年度の実績見通しを踏まえて、個人所得や企業業績が堅調に推移すると見込み、前年度比3.5%増の285億8,121万7,000円を計上しております。 地方交付税につきましては、地方財政対策において地方交付税の原資となる国税が伸長する見込みであることから、前年度比8.5%増の210億8,944万7,000円としております。 市債につきましては、臨時財政対策債は33億円の減額となりましたが、新庁舎や
総合文化センターの整備の本格化などに伴い、建設事業債が大幅に増額となったことから、前年度比5.9%増の111億8,920万円としております。 続いて、歳出予算について費用の性質別に申し上げます。 人件費につきましては、正規職員の年齢構成の変動により職員給与費等が減少するため、前年度比0.1%減の165億9,081万9,000円としております。 公債費については、これまでの市債残高縮減の取組による減額効果などにより、前年度比5.6%減の114億6,282万円としております。 この人件費、公債費と、前年度比0.2%減となった扶助費を合わせた義務的経費の総額は、前年度比1.4%減となっております。 一方で、投資的経費につきましては、新庁舎建設や
総合文化センター整備など大規模事業の増加により、前年度比53.8%増の143億9,230万3,000円としております。 継続費につきましては、
総合文化センター整備費など4件を新たに設定しております。 繰越明許費につきましては、工事発注の平準化のため、道路や河川等の整備事業について設定しております。 債務負担行為並びに地方債につきましては、所要額を計上しております。 次に、議第42号から議第49号までの令和4年度各特別会計予算について御説明申し上げます。 主なものを申し上げますと、国民健康保険事業では、人間ドック自己負担額の軽減など保健事業を推進するとともに、事務の効率化・広域化等のため、国保事務処理標準システムを導入してまいります。 介護保険事業では、松江市高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画に基づき、健康づくりと介護予防の推進、多様なニーズに対応した介護サービスの提供などに取り組んでまいります。 続いて、議第50号から議第54号までの令和4年度各公営企業会計予算につきまして御説明申し上げます。 水道事業及び下水道事業では、第1次松江市上下水道事業経営計画に基づき、健全な水循環の実現や地域防災力の向上のため、耐震化事業や応急給水機能の確保、雨水排水対策の推進などに取り組んでまいります。 ガス事業では、
新型コロナウイルス感染症の拡大に対応した安心・安全のための体制強化や新たな営業戦略の推進のため、24時間保安体制の維持・機能の向上、新料金メニューのPR及びエネファーム補助金の拡充を図ってまいります。 交通事業では、
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中、レイクラインバスの更新や交通系ICカードの普及などにより、利便性向上と利用者数の回復を図ってまいります。 病院事業では、
新型コロナウイルス感染症に対応する
医療提供体制を継続的に確保し、松江医療圏の中核的な機能を担う高度急性期病院として、高度医療機器や専門スタッフを有効に活用し、質の高い医療を提供してまいります。 次に、承認第1号及び承認第2号は、いずれも特に緊急を要したため議会を招集する時間的余裕がなく、やむを得ず地方自治法第179条第1項の規定により
専決処分をしたものであり、これを御報告申し上げて御承認を求めるものです。 承認第1号 令和3年度松江市病院事業会計補正予算(第3号)につきましては、産科医療に係る損害賠償請求事案の補正を行うものです。 承認第2号 令和3年度松江市一般会計補正予算(第10号)につきましては、国の補正予算に呼応して住民税非課税世帯等に対し1世帯当たり10万円を給付するための関連経費及び保育所や幼稚園などに勤務する職員の賃金改善に係る経費を計上するものです。 これにより、歳入歳出それぞれ30億9,359万7,000円を追加し、予算総額を1,120億9,072万8,000円とするとともに、繰越明許費2件を追加しております。 財源としましては、全額国庫支出金を充当しております。 報告第1号から報告第4号までの4件につきましては、議会の議決により委任された事項の
専決処分に関するものであり、地方自治法第180条第2項の規定に基づき御報告するもので、道路管理瑕疵などによる損害賠償の額を定めたものです。 以上、概要を御説明申し上げました。 続きまして、議第28号 松江市
総合計画を定めること、議第41号 令和4年度一般会計予算及び議第8号 松江市事務分掌条例の一部改正につきまして、パネルを用いて補足説明をさせていただきます。(パネルを示す) 議員の皆様、お手元にもこの資料を配らせていただいております。 まず、松江市
総合計画についてでございます。 この計画は、令和4年度(2022年度)から令和11年度(2029年度)までの8年間にわたる松江の新しい
まちづくりに向けた道標となるものとして計画を策定したいと考えております。 これまで市民アンケート、そしてミライソウゾウ会議、これは高校生から主に40代までの方に参加いただいた意見交換の会議です。 そして、タウンミーティング、これは市内5か所で開催させていただきました。また、パブリックコメント、そしてそれらを受けた松江市
総合計画審議会、委員の方、22名の方、4回にわたって審議会を開催いただきました。ここでの審議、そして最終答申をいただきまして、現在最終案として策定いたしております。 この中で、松江が目指すべき将来像として、「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」を目指していくこととしております。 また、その将来像を支える基本理念として「松江のジダイをつくる」とさせていただいております。 このジダイを片仮名にしておりますのは、次の世代、次代という意味と、そして平成時代あるいは令和時代というピリオド(時代)の2つの意をかけて「松江のジダイをつくる」とさせていただいております。(パネルを示す) この松江市
総合計画の中で将来像を実現するための5つの柱、基本目標を設けております。 先ほど施政方針の中でも触れさせていただきましたが、まず1つ目が、産業の振興あるいは商店街の活性化、観光振興などを含む「し
ごとづくり」です。 2つ目が、子育て、教育、地域コミュニティーにおける
つながり、こういったものを含む「
ひとづくり」になります。 そして3つ目が、人材育成、歴史・伝統・文化・芸術を生かした
まちづくりといった「
つながりづくり」、4つ目が健康・医療、また水辺、公共交通、まちなみ、公園、社会資本整備等を含む「どだいづくり」です。 最後5つ目が、中海・宍道湖・大山圏域の広域連携を強化していくという「な
かまづくり」となります。 この5つの柱に基づいて政策を進めてまいります。(パネルを示す) そして、その5つの柱を意識しながら今回つくっております令和4年度の当初予算案のポイントを絞って申し上げます。 まず、最初に書いております今回の当初予算、当初予算としては過去最大規模となります。1,036億円、前年度比54億円の増加となっております。 まず、歳出の面から見ますと、
新型コロナウイルス感染症対策を重視しております。10億5,000万円の予算を計上しております。これは前年度から5億5,000万円増額した金額となります。 そして、先ほど見ていただきました松江市
総合計画の5つの柱、基本目標に基づく将来像、「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」を創造するための
チャレンジとしての予算を次のページで御紹介いたしますが、主な施策として取り組ませていただきたいと考えております。 今回金額が大きくなった一つの背景といたしましては、公共施設の建設・改修の本格化が上げられます。市庁舎の建て替え、あるいは
総合文化センターの改修といったところで費用がかさむことから歳出が増えているといったところもございます。 歳入面で見ますと、国庫支出金が13億円増加しております。これは
新型コロナウイルス感染症対応の
地方創生臨時交付金7億円の増加、そして昨年は災害が非常に多うございました。災害復旧費の負担金として2億円、そのほか先ほど申し上げた公共施設の建設のための建設事業債が増加したことが要因となっております。(パネルを示す) 具体的な中身についての御説明、主な施策を御説明させていただきます。 先ほど申し上げた5つの柱、そして
新型コロナウイルス感染症対策ということで、あわせまして今回各柱については1項目か2項目ずつということで合わせて14項目を掲げさせていただいております。この主な施策について一つ一つ簡潔に御説明をさせていただきます。(パネルを示す) まず1つ目が、
新型コロナウイルス感染症対策のうち、これは今年度の2月補正予算で計上させていただいているものでございますが、新型コロナワクチンの追加、3回目接種に向けた体制の整備でございます。追加接種の前倒しが政府からうたわれておりまして、既に2月9日から前倒しを行っているところでございます。市民の皆様におかれましては、現在2回目の接種から6か月経過した方へ接種券を順次発送しております。ですので、接種券が届きましたらその日から予約をしていただきまして、予約の入った日で接種をしていただくということになります。 既に2月の頭からくにびきメッセ、松江市立病院がんセンターでの集団接種を始めております。また、3月から4月にかけて各支所管内での集団接種を予定しておりますし、個別接種につきましては、市内108の医療機関において2月14日から開始しているところでございます。このための予算として5億6,000万円余りを計上させていただいております。(パネルを示す) 続きましても、
新型コロナウイルス感染症対策ですが、ここからが令和4年度の当初予算に盛り込ませていただいているものとなります。 感染症の拡大防止と医療体制の整備のため、下記の事業を実施させていただきたいと考えております。1つ目が医療体制の整備、2つ目が衛生用品の購入、3つ目が事業の分散実施、そしてその他となっておりまして、3億8,000万円余りの予算を計上させていただいております。(パネルを示す) 次も
新型コロナウイルス感染症対策でございますが、松江市
事業復活支援金という制度を創生してまいります。
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて売上げが減少した市内の事業者のうち、国の
事業復活支援金、これは1月の末から受付が始まっております。この対象とならない売上減少率の事業者を対象とした支援制度ということになります。 こちら下のほうにまとめておりますが、国の制度では売上げの減少率が30%以上である場合に給付の対象となります。この対象とならない減少率20%以上30%未満の事業者を対象として支援金を給付するという制度になっております。(パネルを示す) 続きまして、これも
新型コロナウイルス感染症対策でございまして、商店街等のにぎわい創出、消費喚起、販売促進の取組を支援するための予算でございます。 対象者としましては、松江市内の商店街の組織、あるいは市内に本拠地を置く各業種で組織された協会、組合、そしてまた市内で業種を問わず小売、飲食、サービス等に取り組んでいただいている事業者、5者以上の方が連携してグループとして実施されるイベントについても対象としてまいります。 具体的な事業としましては、地域のにぎわい創出や消費の喚起、販売促進に寄与するスタンプラリーであったりマルシェであったり、こうしたまちのにぎわいイベントを企画される際に、その3分の2を補助させていただくという制度になっております。(パネルを示す) これが
新型コロナウイルス感染症対策では最後となりますが、観光需要V字回復事業費として今回2億円弱を計上させていただいております。この中には3つの事業を主に掲げさせていただいております。 1つ目が、JATA(日本旅行業協会)あるいは交通機関、また市内の旅館ホテル組合の皆様との連携による誘客強化の
プロモーションでございます。 2つ目が、ネット系の旅行会社、また姉妹都市と連携しました宿泊割引キャンペーンでございます。 3つ目が、インバウンド回復
プロモーションと銘打っておりますが、台湾市場、あるいはフランス市場への
トップセールスを含むキャラバンを含むアプローチをしていくと、国内の旅行会社との連携というのも視野に入れております。こういった事業費として2億円弱を計上させていただいております。(パネルを示す) 次からが5つの柱の中のまず1番目、「し
ごとづくり」でございます。 各項目、1つか2つの項目について主立ったものを説明させていただいております。 まず、「し
ごとづくり」の1番目は、
MATSUE起業エコシステムの仕組みをつくってまいります。 今年度(令和3年度)からこの検討には着手いたしておりますが、令和4年度におきましては、起業や新ビジネス創出に挑戦する一元相談窓口を設置するというところから
スタートいたします。産学官金連携による推進協議会を設立し、そこを起点として企業支援コミュニティーを運営してまいります。 その中で、高校生、大学生向けの起業体験、あるいは動画、ウェブ等を使った
プロモーションというのを実施してまいる計画でございます。(パネルを示す) 続いて、「し
ごとづくり」の2つ目でございますが、
職人商店街の実現に向けた取組でございます。
職人商店街につきましても、公約に掲げさせていただきまして、今年度から取組を始めております。
中心市街地に多彩な伝統工芸などが集まる
職人商店街の創出を目指して今後も進めてまいりたいと考えております。 その事業を推進するための仕組みをつくるに当たって、プロデュース人材を配置し、また事業を推進するための民間主体の協議会を設置してまいりたいと考えております。 この協議会が主体となりまして、既存店舗のリノベーションの促進、例えば和菓子、お茶、地酒、そば等々の老舗の職人の方の技を見て体験して楽しむための店舗の改装資金について助成をしてまいります。 こちらにありますような職人の方がガラスから見えるような、外から見えるような場づくりであったり、また実際にその職人の方から指導を受けながら市民の皆様、あるいは旅行者の皆様が体験できるような、そういった場をつくるための支援をしてまいります。 もう一つは、空き家や空き店舗を活用した拠点づくり、意欲のある工芸作家の方が制作、体験、販売する場についての拠点整備についての支援を行ってまいりたいと考えております。(パネルを示す) 次が「
ひとづくり」でございます。 子育て支援としまして、3つ主立ったものを上げさせていただいております。 1つ目が、コンビニやスマホを利用しまして保育所の保育料、あるいは児童クラブの使用料を納付できるようなシステムの改修を実施してまいります。 2つ目が、今年度から始めておりますLINEで子育てに関する相談を24時間365日受け付けることもできる
子育てAIコンシェルジュにおいて、問合せが多い項目、レシピでありますとか、病院でありますとか、病気に関するお問合せ、こういったものに対して動画を作成して配信してまいります。子育て支援のための情報発信を強化してまいります。 そしてもう一つが、4か月健診の際に赤ちゃんと保護者が読み聞かせを体験することで親子が触れ合うことの大切さというのをお伝えするとともに、絵本を1冊プレゼントさせていただくという
ブックスタート事業というのを始めてまいりたいと考えております。(パネルを示す) 「
ひとづくり」の2つ目でございますが、市民活動、
地域活動への参加を促進するための取組をしてまいります。 今年度、昨年11月に「
まちづくりを考える日」というのを初めて開催させていただきました。これは各地域で実際に活動していらっしゃる団体にお越しいただきまして、その活動を紹介して共有していただく、そういった仕組みでございます。 この場において、各市民団体の方から御報告を受けたことによりまして、その取組を自分の地域でも実施していきたいという意欲がいろいろなところに伝播しているという
状況にあります。それをつなげていく場として、「
まちづくりでつながる日」というのを来年度には設けたいと考えております。いわゆる商談会といいますか、一緒にやってみようと思う地域、あるいは団体が協力することによって新たな価値を見いだしていくと、地域の課題を解決していくという取組について進めてまいりたいと考えております。(パネルを示す) 次、3つ目が「
つながりづくり」の施策でございます。 高校との連携強化による人の流れをつくってまいりたいと考えておりまして、これ2つに分かれておりますが、1つは市内の県立高校、松江南高校と松江商業高校をモデル校にいたしまして、高校魅力化コンソーシアム運営マネジャーというのを配置いたします。その中で地元産業、あるいは地元企業とのつながりを持つというのが1つ目、もう一つはそういった地元の高校を卒業して大学、あるいは就職してこの地を離れた卒業生のネットワークというのを構築してまいります。 特に大学3年生あるいは4年生になって就職活動をするときに、地元企業にUターンして就職するということも選択肢に入れてもらえるような、そういった
つながりの創出を図ってまいりたいと考えております。(パネルを示す) 次の「
つながりづくり」の2つ目といたしまして、
総合文化センターのリニューアルについてでございます。事業費は来年度9億円弱となっております。 この
総合文化センター2つの施設で構成されております。1つが、まずプラバホール、これを芸術文化活動の拠点として、そしてまた中央図書館を学びの拠点として整備していくという工夫を凝らしてまいります。 なお、令和4年から令和5年度にかけて休館するということになりますが、この際に休館中の代替措置としてイオン松江、あるいは
市民活動センターSTICに図書館のサービスステーションを配置する、あるいは音楽事業については、いわゆるアウトリーチと言われる出前活動などを通じて、その火を絶やさないように活動してまいりたいと考えております。(パネルを示す) 次に4番目、「どだいづくり」でございます。
ブルーカーボン・オフセット制度、こちらは水の都松江を生かして、水草や藻などを利用しまして二酸化炭素を吸収する仕組み、
ブルーカーボン・オフセットという仕組みを構築していくということで、今年度事業に着手しております。 今年度につきましては、事業化の可能性調査を実施してまいりました。来年度につきましては、具体的な藻場等の詳細調査を行い、全体構想を設計していくと、そしてこうした制度のスキームについて構築していくという段取りを経て、実現に向けて歩みを進めてまいりたいと考えております。(パネルを示す) また、2つ目といたしまして、持続可能な公共交通網の形成でございます。 こちらは、まず松江市地域公共交通計画という検討をいたしますとともに、それに合わせて具体的な事業として八束町から美保関に抜けるまでのAIデマンドバスの稼働というのを検討いたします。これをモデルケースといたしまして、実際の運行の実証実験を行うことで他地域への展開等についても考えてまいりたいというところでございます。(パネルを示す) こちら5番目、「な
かまづくり」、最後になります。 中海・宍道湖・大山圏域市長会の連携を強化していくということでございまして、この近隣の圏域5市と大山圏域の7町村が相互に連携してスケールメリットを生かして事業に取り組むということを考えております。 主な事業として上げている中で、例えば産業振興に関しまして、台湾、インドとの交流というのは既にございますが、
コロナ禍で今なかなか進んでいないという
状況にもあります。
アフターコロナを見据えてこういった取組についても今後再開、強化してまいりたいと考えているところでございます。 そしてまた、圏域のインフラの整備の推進という意味では、境港出雲道路を含めます、いわゆる8の字ルートについての形成を今後検討の上、国等へ働きかけていくということもこの圏域で連携しながらやってまいりたいと考えております。 以上が令和4年度当初予算についての御説明でございますが、この当初予算を執行していく体制といたしまして、今回新たに組織の再編をさせていただきたいと考えております。(パネルを示す) 令和4年4月の組織再編、新設する部署といたしまして、1つ目、現在政策部、観光振興部、歴史
まちづくり部に分かれている文化施策の所管を一元化するために
文化スポーツ部を新設させていただきたいと考えております。松江の文化の本質を探究し、本来の価値を高める取組を推進するための部署でございまして、文化のみならず、
スポーツの魅力を向上し、市民の皆様や観光事業者等の皆様との連携を深化してまいりたいと考えております。 続きまして、
環境エネルギー部を新設させていただきたいと考えております。
再生可能エネルギーの普及促進、
ブルーカーボン・オフセットの制度構築、脱炭素社会の形成などの取組を推進していくための部署でございます。 従前、
環境保全部がございましたが、これを改組いたしまして機能の強化をしてまいります。 また、政策部内に新たに設置したいと考えておりますSDGsの
担当セクションとこの
環境エネルギー部が連携して進めてまいりたいと考えております。(パネルを示す) そして同じく、組織再編で統合する部署でございます。 現在、福祉部、健康部が福祉施策と健康施策をそれぞれ担っておりますが、これを一体的に推進する健康づくりや介護予防と福祉・介護サービスなどを一元化していくということで健康福祉部を統合新設させていただきたいと考えております。これによりまして、福祉・健康の施策の整合性の確保や市民の皆様にとって使いやすい窓口を提供することが可能になると考えております。 そしてまた、現在歴史
まちづくり部が担っております都市計画や
まちづくりと現在都市整備部が担っております社会基盤の整備を一体的に推進するために、この2つの部署を統合いたしまして新たな都市整備部ということで、一貫性のある
まちづくりを目指してまいりたいと考えているところでございます。 私からの説明は以上となります。 令和4年度に向けまして、今回の補正予算も含め、まずは切れ目のない予算の確保をし、そしてそのための実効性のある体制を確保し、そして市民の皆様にこの松江の魅力、あるいは松江への愛着、誇りを高めていただけるような施策を着実に実施してまいりたいと考えております。 議員の皆様におかれましては、何とぞ御理解いただきまして、御審議のほどよろしくお願いいたします。 私からは以上でございます。ありがとうございました。(拍手)───────────────────────
△日程第5 休会について
○議長(
立脇通也) 日程第5「休会について」を議題といたします。 お諮りいたします。 議事の都合により2月24日及び2月25日は休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
立脇通也) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 〔午前11時22分散会〕...